車暦ご紹介♪ その２

ちょっと昔を振り返る車暦ご紹介

今回はその２です。一応、乗っていった順番に書いていきますね。

無念の別れとなってしまった。相棒NSR250R。

このままでは、まだバイクは終われません。

新しい相棒は割と近くで眠っていました。。。

前記事はこちら。

 

整備士としてもようやく半人前の域に達したころ、あの事件のお陰で相棒を失った訳ですが、そんな

私を待っていたかのように、新しい相棒はすぐ傍で目覚めの時を待っていました。

整備工場の隅でそっと。。。

相棒を失って半分やる気を失っていた私に、ふとその姿が映り込んできました。

こんなところにバイクが置いてある (◎_◎)

ちょっと先輩に聞いてみました。

私：先輩、あの工場の隅に置いてあるバイクってどうしてあそこにあるんですか？

先輩：あ～、あれ俺のなんだ～

先輩：昔、乗ってたんだけど事故でシフトペダルの軸受け折れたみたいでね～

私：直さないんですか？

先輩：もう他のバイク乗ってるし、簡単に直すのは無理かも。。。

私：・・・（少し考える）

私：・・・・・（もう少し考える）

私：（外観はほとんどダメージ受けてないようだし軸受けさえ何とかできれば。。。）

先輩：もし直してみるんなら、あのバイクあげるよ (^o^)

私：マジっすか！！

私：あのバイクください！！

私：直します！！！！！！！！！

そうして私の手元には、まだ眠ったままの新しい相棒が来たのです

工場の隅とは言っても雨ざらしになっていたので、砂埃は溜まっていました。

まずは綺麗に洗車して外観チェックからです。

ブレーキローター、チェーン、スプロケットなどは錆も多く発生しておりすぐには使えない状態です。

タイヤも軽くひび割れが入るなど、消耗品はほとんど交換が必要です。

とりあえずどこから手をつけていいのやら。。。

問題とされているシフトペダル、触ってみると確かにグラグラです。

う～ん、これは確かに直すの難しいかも。。。

クランクケースなんて交換したら、ただで貰った意味が無い。

詳しく状態を見るためケースの周辺を観察します。

ちょうどオイルフィルターの蓋がケースの下側中央についています。

ここを開ければ中が見えるかな？

蓋を外して作業灯で中を照らして見てみます。

良く見えない (^◇^;)

少しでも見やすくする為、シフトロッドを抜く事にしました。

シフトペダルを外してロッドを抜いた瞬間、微かな音を立てて何かがケースの中に落ちました。

えっ、何？

指を入れて探ってみると何かが指に当たります。。。

何だ、これ？

ケースの中に落ちたであろう、その物体を取り出してみると・・・(￣▽￣;)!!

見たところ、円柱状で中がくり貫かれてあります。。。

これってやっぱりあれだよね～

もろ軸受けですｗ

ちょうどケース中央に鋳造されていたであろうその物体。

ケースの一部が割れてくっ付いています。。。これは直せるのか～(￣ロ￣lll)

ケースの中を再度覗いてみると、明らかに同じ形の穴がケースの中央に空いているのが見えました。

う～ん、しばらく考え込みます。

整備工場には宝の山と呼ばれるものがあります。

長年、修理をやっている工場は分解して使わなくなったものも沢山あり、その中でもネジと呼ばれる

ものは多種多様のものが積み重なっています。

この軸受けの形、前にどこかで見たことあるような。。。

とりあえず、記憶を辿ってねじ山をあさります。

う～ん、これでもない。これでもない。

おっ！！！！

見つけました (￣ー￣)

ちょうど外車のホイールボルトのような形状で、片方には穴があり、もう片方はネジとなっています。

そのままでは長すぎるのでケースに収まるようにボルトを加工し、ケースに通して締め付ける為の

ナットも探し出して薄く加工。

いけるかな？

何度かつけてみてようやくいい感じの大きさに加工することができました。

ケースの中で何とかボルトをナットで締め付けて固定完了。

試しにシフトロッドを挿入しペダルを組み上げます。

いよいよバイクに跨ってシフトを慎重に操作。

カチャ、軽くペダルはストロークしシフトが切り替わります。

おっ！！

カチャ、カチャ、ちょっとずつ力を入れてシフトを変えてみます。

おおっ！！

いけそうだ～

なんとかシフト操作ができるところまで修理できました (^o^)ヤタ 

ここさえ直ってしまえば後はこっちのものです。

ガソリンタンクも一通り洗い、（確かボルトかナット入れたような）キャブもバラしてO/Hして、

いよいよエンジン始動です。

セルが勢い良く回り、相棒は長い眠りから目覚めました

ついにここまで直った。 初めてエンジンをかけた時は感動ものでした ｡･ﾟ･(ﾉ∀`)･ﾟ･｡

スロットルのバタフライ調整もベテランの先輩に教えてもらって一通り調整できました。

消耗品を交換し、ブレーキフルードも交換していよいよ車検です。

残念ながら自分では受けにいけなかったのですが、無事車検も通り正式に私の相棒となりました。

それが、GPX400Rです　（黒い方ね）

結局のところ修理代は25万ほどかかり、後から考えるとそこまでしなくても良かったかな？

とも思えてくるのですが、自分の手で蘇らす事ができたのが何よりも嬉しかったです (^o^)

周りからは程度の良いちゃんとしたの買えるじゃんって突っ込み入れられましたけどね

排気量が400cc となって車重もある為、ロングツーリングでは快適な一台となりました。

コーナリング性能は流石にNSRには劣りますが、普段から通勤で使っていたので、ワインディング

でもそこそこ楽しく走ることができました。

ちょうどこの頃からエアフィルターを交換したりとパワーUPを中心としたチューニングにもハマる事

になります。K&Nのテーパーフィルターをつけてました。確かGPZ用だったような。

ノーマルからむき出しフィルターに交換したらメインジェット何番ぐらいがいいのかな？っとショップ

の人に聞いてみると大体8～10番ぐらいかな～と言っていたので、とりあえず10番上げて付ける事に

しました。天気のいい日はそこそこ調子が良かったのですが、雨の日はたまにパン、パン、

とアフターファイヤーしてました。番数の上げ過ぎには注意しましょう (^_^;)

流石にバイクにも慣れて、NSRの頃のようにコース読み間違って吹っ飛ぶ事はなくなりましたが、

一度だけ雨の日に飛び出してきた車をよける為、ガードレールに当たって体が放り出される事が

ありました。

ガードレールの向こう側は駐車場でスピードが出ていなかったとはいえ、不意打ちを食らうと間抜けな

落ち方をします。

NSRで吹っ飛んだ時でもほとんど大きな怪我をした事が無かったのですが、この時は駐車場に膝

から落ちたので今でも傷が残ってます。

GPXでもいろいろな事を学ぶ事ができました。

バイクも一通り楽しみ、整備士としても一通りの作業ができるようになって、いよいよ車へ転向していきます。

また、いつか好きなバイクに乗れるよう、記念に限定解除を取りにいきました。

まだ、飛び込みでやってる頃です。

受けにいった教習場では月に２回ほどしかテストが受けられず、全部で10回近くは受けたのでは

ないでしょうか (^_^;)

テストも5～6回を越えた頃、コースを完走さえできれば合格出せるんだけどね～と言われたものです。

こっちも好きでミスってる訳じゃありませんって。。。(￣～￣)

そんなこともありながら、無事限定解除も取る事ができ、いよいよGPXともお別れです。

自分で乗る分には大丈夫ですが、これに他人を乗せる訳にはいきません。

廃車にしようと思っていたのですが、どうしても譲ってほしいと頼まれて、修理の内容を説明し動きが

悪くなったら必ず廃車にする事を条件に新しいオーナーに譲ることになりました。

とりあえず、バイク生活はここで幕を閉じます。

いろいろと楽しい日々を一緒に過ごしてくれたGPXに感謝です (^o^)

タグ：思い出

コメント 4

私もただ同然で手に入れたバイクを修理して乗る事が
多いのですが、買ったほうが安い事ばかりです(；´∀｀)･･･
でも苦労してちゃんと走れるようになった時の喜びは
ひとしおですよね～
あの厳しい限定解除で大型取ったとは素晴らしいです！
バイクに復活される日を期待しております～（　＾▽＾）
by kazu (2009-03-27 22:12) 

kazuさん、こんばんは。
何事も経験ですね。
とりあえず自分で直しておけば次は楽勝ですから (^o^)
次はこんな感じとかあんな感じとかいろいろ考えられますもんね。

限定解除、見事に一発で取られるか方もいたりしますよね。
そんな時はみんなで拍手でした。
by Ten (2009-03-27 23:31) 

いまってバイクがほとんど大型車ばっかりになってるから、そういうステップアップってのが昔みたいに出来ないのが残念ですよねー。

しかし、今思うと昔から愛車は４００しか乗ってないぞ(笑)

限定解除は、いつも試乗用と化してますけど・・・。
by KEO (2009-03-28 09:19) 

KEOさん、こんにちは。
今はバイクにもAT限定があるとかないとか。。。(^_^;)
便利なのはいいけど、それって楽しいのかな～？

750以上は乗りたくなったら買うって事で (^o^)
by Ten (2009-03-28 14:32)