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サイドスリップ調整(雑記④) [サイドスリップ調整]

ようやく難しい計算からも解放されたので、今回はサイドスリップを変化させた時の感想などを

書きたいと思います。

体感には個人差があるので参考になるかどうかは分かりませんが、興味のある方は読んでみてね。

 

まずサイドスリップには大きく分けてトーインと呼ばれる状態とトーアウトと呼ばれる状態があるのは

知ってると思いますが、(サイドスリップ0状態ってなんて言うんだ?)大きく分けて3つですかね。

ほとんどの車種はサイドスリップ0状態に設定されていると思うのですが、これをトーイン、トーアウト

と変化させることによって自分好みのハンドリングに調整する事ができます。

私の場合は特にコーナリング性能に対してこのサイドスリップ調整を行います。

私の車暦はまた今度紹介するとして、整備士になって最初にハマるのがこのサイドスリップ調整

ではないでしょうか。

簡単に調整できて効果もすぐに体感できるのでいろいろ楽しめます。

整備士になりたてで、車に乗り始めて間もない頃は運転技術もまだまだ未熟で、どうやれば周りの

先輩達のように早く走れるのかと、車に乗せてもらっていろいろ体感させてもらいました。

その頃は特にアライメントとかいうものには目を向けず、ひたすら運転技術を磨く為、本を読んだり

書いてあった事を真似してみたりと、なんとなく運転の感覚も身についてきました。

それからある程度整備士として経験も積み、車検整備の後に試運転を行ったり、お客様への納車

の際にいろいろな車に乗る機会にも恵まれ、車とはそれぞれ持ち味が違い、サイドスリップは同じで

も車は同じ動きをしないものなのだな~という事が分かりました。

自分でも車を所有するようになり、そこでこのサイドスリップ調整を行う事になるのです。

私の所有した車は車両前側がとても重く回頭性が良い車ではありませんでした。

まだまだ運転技術も未熟で曲げる事ができなかっただけなのかも知れませんが (^_^;)

いろいろ調べたところ、サイドスリップをトーインにすると頭の入りは良くなるという事を知ったので、

実際に調整してみたところ、ハンドルを切った時の反応は確かに早くなりました。

今まで動きの重かった車が自分の思うように反応してくるのでとても楽しくなりました[るんるん]

それからしばらくはトーインに調整した状態で走り込むようになりました。(トーイン3mmぐらいで)

時は経ち、車も何台か乗り換えてそれなりに車を早く走らせる事ができるようになった頃、タイヤの

限界でそれ以上は早く走らせられないところまできました。

そうした時にサイドスリップ調整で限界は上げられるのかな?と思い、まずはサイドスリップを0に

戻す事にしてみました。

最初、ハンドルの切れ込みは確かに遅くなったのですが、コーナリング中のタイヤのグリップが

僅かに上がるのが確認できたのです。

まだ、タイヤの限界では無かったんですね~

それから更に走り込むとその領域も限界になって、もっとグリップがほしいと思うようになりました。

その頃乗っていた車のフロント足回りはストラット形状だったのですが、ある日、右と左のタイヤの

キャンバー角が違っている事に気がつきました。

というのも、右コーナーを曲がる時はタイヤのグリップがそこそこあるのに、左コーナーを曲がる

時にはタイヤのグリップが限界を超える症状が出ていたからです。

そこである方法を使ってもう片方も同じキャンバーになるように調整したところ、うまくタイヤが

グリップするようになりました[るんるん]

グリップ限界を上げるには、サイドスリップ調整する前にキャンバー調整を行った方が効果が

高いです。

バランスが取れたのでここから更に走り込みに熱が入る訳です。

ちょうど同じスピード領域で走れる仲間にも恵まれ ( ̄ー ̄)

そうして最後に辿りついたのがトーアウト状態です。

私の場合は基本突っ込み重視なのでタイヤに頼る必要があります。

本当に早く走るなら加速重視らしいのですが。。。(^_^;)

突っ込み重視の場合は如何にロール時のタイヤのグリップ力を稼ぐかという事になる(と思っている)

ので車がコントロールできる限界のところまでトーアウトにします。

こうする事で、軽い車両ならコーナーの入り口から出口まである程度の速度を保ったまま抜けられます。

重い車両は突っ込むと曲がれなくなるので気をつけないといけませんが。。。

という感じで、初心者の頃はトーインにして車の動きに慣れて限界がきたら徐々にトーアウトにして

いくと、割と早く車のコントロールに慣れてくるのかな~と思います。

以上、若い頃のお話でした (≧∇≦)

現在は、私も腕に車を合わせるのではなく、車に運転を合わせられるよういろいろやってます (^o^)

基本はやっぱり紙コップに水ですかね~[あせあせ(飛び散る汗)]


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馬子

数年前、女性にクルマの運転をほめられたことがありました。
免許取立ての頃に事故を起こしてから自分の腕前の限界を悟り、
それ以来あまりスピードを出さないようにしてるだけなんですけどね。

女性曰く、「クルマってもっとギクシャクするでしょう?」
う~む。彼女が今までに乗せてもらったクルマはどんな挙動を
していたのか?
by 馬子 (2009-03-23 21:11) 

Ten

馬子さん、こんばんは。
女性にほめられるとは中々の腕前ですね!!
私も最近はスピード抑えてできるだけスムーズな運転を心掛ける様になりました (^_^;)
知り合いの女の子には、とんでもない速さで走ってもコップの水がこぼれないような運転が
できる子もいましたが。。。
あれは凄いドライビングテクニックだった。

by Ten (2009-03-23 22:30) 

Makorin(^_^)v

参考になりました~~~。。。私は整備士とかでもないのでなにも出来ませんが・・・
私はサーキットを走ってから一般道で飛ばすのが恐くなりました。。。若かりしころは限界ギリギリで一般道を走ってましたけど・・・サーキット走っちゃうとねぇ。。。
今はスムーズな運転を心がけてます。。。

コップに水ですか???wwwwそこまでいけたら究極かな。。。www
by Makorin(^_^)v (2009-03-23 22:34) 

Ten

Makorin(^_^)vさん、こんばんは。
確かに一般道は危険物だらけですからね~(^_^;)
恐怖を覚えるのは大事なことです♪
周りの雰囲気を楽しみながら運転したいですよね (^o^)

コップに水、普通にやっちゃうと車内が水だらけになるので
芳香剤とかを置いてみると割と目安にできるもんですよw
by Ten (2009-03-23 23:01) 

とと

トーイン調整の資料を検索していて たまたま通りがかりで・・・
勝手にコメント残してすみません m(__)m

なつかしいですねぇ ^^

サイドスリップテスターは あくまで 直進性を接地面でテストしますから
タイヤの接地面が 広い程 よりシビアに テストされますよね
タイヤの径や空気圧や偏磨耗によっても 測定結果は全然変わりますしねぇ

4輪アライメントはそういった矛盾や基本をはずさないように
ホイールを調整する事で車本来の性能を引き出し安全を確保するものですが
一度狂ったトーイン・キャンバー・キャスターで走ってしまったタイヤだと
あまり意味をなさなくなってしまうので、タイヤ交換後が良いかと…

車重移動時のダンパー減衰にコイルの反発、プッシュ一個でも挙動は変わるし・・・

いろいろ 試して 自分の好みに仕上がると楽しいですね

紙コップに水・・・   受けました  きゃははは(^o^)ノ_彡☆ばんばん!

パンダトレノは ロールしないで 横Gをかけないで 走れる
魔法の車なんですよ きっと・・・

水の中の 豆腐を壊さないで走る為には それが ベストだったんですね ^^

by とと (2009-03-24 01:20) 

Ten

ととさん、初めまして。こんばんは。
いろんな事経験されてるんですね。
かなりの腕前とお見受け致しました (^o^)
アライメントとかも大事ですが、やっぱり最後はタイヤですよね。
ここがしっかりしてないと何もやっても効果が薄れてしまうし (^_^;)

最初、あれを見た(読んだ)時は衝撃でしたw (いろんな意味で)
応用が効きそうなところは取り入れるとして、そうでないところは見て
楽しむって事で (≧∇≦)
by Ten (2009-03-24 20:44) 

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